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その後の経験4

退院後、おちょぼ稲荷へ出かけた。もちろん、叔母が言った通りブレスレットを返すためだ。返す前にブレスレットを買った店へ立ち寄り見る影もないご本尊を見てもらった。そりゃ、叫びますよね。

「うそ~~~~~~~~生きていてよかった~~~~~」

と。想定範囲内。。。。。

 

私はブレスレット効果に魅了されていたので、そこで、新しいブレスレットを買った。おもかる石にも再挑戦した。

「一日も早く回復して、ゴルフができるようになりますように」

この願いがかなわないと想像するだろうか? 野望と言えるほどの願い事には思えないし、リハビリをすれば治ると思ったっていいじゃないか? が、全く持ち上がらない。答えはNoだと言っているのだ。この後から私はゴルフのクラブを振るまでに10年以上かかることになった。実際には今も完璧ではないので完全復帰と言えるところまでにはなっていない。

 

リハビリを続けてはいたが、遅々として回復せず起き上がっている時間が数時間しか持たないという情けない状況がどれほど続いただろう。そこで、接骨院での治療をリハビリの上に更に追加してみることにした。若い先生で、施術をしながら世間話をすることが好きな人だった。そこでどうしてその話になったのか記憶にないがおもかる石の話をしてくれた。

「自分の祖母の話なんだけどね。大雨の続いたある日、水害にあって近所が床上浸水などの被害が出た。その時、神社(はっきり記憶にないがここでは神社としておく)におもかる石があったがその神社も水没した。境内が倒れて座布団に座らされたおもかる石が屋根もなくなり置き去りにされていた。すると、祖母はそのおもかる石が気になったらしい。こんなところにいてはいけないと思い、おもかる石に『うちに来るか?』と聞いたと言う。おもかる石は軽々と持ち上がったため、答えはYesだ。そこで、自分の家におもかる石を連れて帰って祀ることにした。

それからというものそのおもかる石は祖母が願い事を聞くと反応してくれる。他の人が願い事を聞いても全く反応がないという。だから、他の誰かが聞きたいことがあると祖母に石を持ち上げてくれる。ちなみに自分が試してみても答えがYesだろうと Noだろうと全く同じ重さで持ち上がる。センスがないのかもしれないが、何度やっても違う質問をしても常におもかる石の重さは同じ。代わりに祖母が同じ質問をするときちんと反応してYes か Noかの回答を得ることができる。その後も祖母はおもかる石を大切にしていた。」

という内容だった。さすがにしゃべることはなかったそうだ。実際にこの方が受験の時の体験を教えてくれた。受けたい大学があったが、成績がギリギリでそこを受けるかどうかで迷っていたそうだ。そこで祖母に頼みおもかる石に聞いてもらった。この時も自分で質問をしたが受かる? 受からない? どちらの質問も同じ重さで上がったらしい。こりゃダメダと、祖母に聞いてもらったところ、かすかに重みを感じる程度でお情け程度に上がったらしい。軽く上がらない点を考えると”難しそうだが合格はするのではないか?”と祖母が判断した。結果は、補欠合格だったそうだ。

 

それにしても石の中に宿る神秘の力はこれほどまでに不思議なものなのだと知った。

 

それから、おちょぼ稲荷で新しく買ったブレスレットだが、1か月ほどしたとき無くしてしまった。どこで無くしたのか、いつ無くしたのかが全く分からない。常に朝、腕にはめて、お風呂に入るときに外し、ドレッサーの上に置く、というパターンであった。日中に腕から外すこともなかったし、家の中ではどこかに置き忘れたとしたらいつかは見つかるはずだ。しかし二度と出てこなかった。

これは私の感覚であるが、あのブレスレットは役目が終わったのだと思う。事故を通して人生が変わったが、それでも私の生きがいとなる愛犬たちとの普通の生活ができる自分に戻るまで、私の側で守っていいてくれたのだと思っている。

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