参考書籍

妻を看取る日 国立がんセンター名誉総長の喪失と再生の記録


垣添 忠生氏は時々テレビで見かけることがありました。国立ガンセンターの総長をしておられた方です。

奥様は12歳年上で、駆け落ちして結婚されたそう。趣味も仕事も良きパートナーとして定年を迎えるころ奥様が病に。

がんの専門医であるがゆえ、救えると信じ一度は回復に向かったけれどやがて再発。別れの日は大晦日だったそうです。

その後、無力感と喪失感を埋めるため酒に救いを求めうつ状態に。「死ねないから生きている」状態だったと言います。その状態が3ヶ月ほど続き、立ち直っていくのですが、その軌跡が残されています。


もういちど会えたら―最愛の人 天国からのメッセージ


著者は霊媒(ミディアム)で死別した方からのメッセージを伝える。この本は経験からいくつかのセッションが記載されています。内容は亡くなった人たちが残された人へメッセージを届ける具体例ですが、中にはペットがメッセージを送ってくる例もありました。非常に感動的です。

それ以外に、自身がどのように自分の潜在意識に気付き能力を高めていったのかといったことが書かれています。自分が潜在能力がなかったとしても本来誰もが持っている能力を高めることで、交信術を身にみにつけることができ、その方法などがあります。


死別の悲しみを癒す本


海外の死生観と、日本のそれでは違いがある。当然と言えば当然だが。それらを含めて、まず最初に死について考える事が必要であろう。

学んでからと学ぶ前では悲しみの度合いや質が違ってくるだろうと思う。しかし、普通は積極的に学ぼうとはしない。死に対して消極的であるからだろうが、その消極的な部分は死別の悲しみを一人で抱える事にもつながっている気がする。

いくら死生観を学んだからと言って死別の悲しみや苦しみがなくなるというものではない。しかし、乗り越えなくてはならないものであることも事実だろうと思う。

 


看護に活かすスピリチュアルケアの手引き


1 スピリチュアルペインの概念 
-本書で使用するスピリチュアルペインの枠組み 

2 スピリチュアルペインのアセスメントとケア計画の立て方 

3 スピリチュアルペインを和らげるための日常的なケアの工夫 

4 事例で学ぶスピリチュアルケアの実践 

5 スピリチュアルケアにおける医療者の備えとケアの視点 

6 スピリチュアルケアとしての援助的コミュニケーション 

7 スピリチュアルペインに関する研究から学ぶ 

8 スピリチュアルケア提供者のセルフケア 


余命18日をどう生きるか


淀川キリスト教病院 がん専門看護師 田村恵子さんの著書。ホスピスの入院の平均日数が18日ということで、本当に余命が18日と言う意味ではない。田村恵子さんは講演会などでも活躍されている。

ご自身はもちろん、身内の方、大切な友人、恋人などがこの本の言う余命18日という立場になったとき読むといい。もちろんそれだけではなく、死に対する知識という点からそういう立場にない人たちが読んでおくのも良いと思う。最後まで生き抜くために、生き抜いてもらうためには悲しさや辛さという感情を持つのは当然だが、経験談や知識は大きな支えになると思う。


タクティールケア


スウェーデンで開発された「タクティールケア」

未熟児をそっとなでると体温が安定して体重が増えることに気付き、そこからタクティールケアが始まったと言う。

現在日本でもタクティールケアを普及させる団体がある。

 

 

タクティールというのは「なでる」という意味があるようだが、この方法の他に手を当てて癒やしを与える「ヒーリング」というものもある。


人は死なない-ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索


ご自身の経験などや、患者さんから聞いた話なども掲載されている。その他、スピリチュアル的な考え方や、歴史などにページが費やされている部分もある。

具体的な話が多いわけではないので、そういう内容を期待していると少し残念な思いを抱くかもしれない。しかし、初めて見えない世界に触れる方にとってはいくつかの方面から解説されていることを知ることができるように思う。


夜と霧


ドイツ強制収容所に収容された精神科医の書いた本。「日々の生活が平均的な囚人の心にどんなに反映したか、という問題を扱うものである」というように多くの心のことについて書かれている。

・・・・・・・・・・たとえもはやこの地上に何も残っていなくても人間は―瞬間であれ―愛する人間の像に心の底深く身を捧げることによって浄福になり得るのだと言う事が私に判ったのである・・・・・

この時すでに自分の妻は生きてはいなかったが、精神の世界の中で妻とコンタクトをとっていた。これはもう言葉では言い表せない。


「余命3カ月」のウソ


色々な癌にかんする本があるが、この本は大雑把に言って宣告された余命に従う事を疑うようにと記されている。

現在ではがんと診断された時、どのような選択肢があるかというとさほど多くはない。そんな中で医師の示す治療方法に従う人が大多数だろうが、この本はがんと診断された時の選択肢を増やすという意味で、病になってからより病になるまえに読むと良いように思う。

ちなみに、父も余命3ヶ月とは言われたが、一年という時間が与えられた。


愛は死を超えて―亡き妻との魂の交流


妻の死後もコミュニケーションをとる夫の書いた著書。

著者のフィリップ ラグノー氏は本も出版されている方だからか、文章は読みやすい。思ったより多くの人が死別による悲しみや後悔から離れられずに心の奥にそれらを隠しながら暮らしている。そんな方たちに、読んでほしいと亡くなった妻は望んでいる。『祈ること、信じること』が死者との対話に不可欠だと言う。それを心のどこかに感じながら読むといいかもしれない。


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